アルバニアという国を知っていますか?
バルカン半島に位置するこの国、数年前から飛行機でも乗り入れが可能になってきましたが、5年前はほぼ陸の孤島。
今年の夏は家族でイオニア海をヨットで巡っていたのですが、アルバニアはそのすぐ上と言う事で折角だから行ってみようと言う息子の提案でギリシアの後アルバニアに行くことになったわけです。

コルフ島からアルバニアのサランダ行きのボートはボロボロの古い船。4時間かかってやっとついたら入国審査なのですが、カオスでした。EU圏のパスポートを持たない私は、家族とは別のレーンへ。嫌な予感がしましたが、1時間半くらいかかりました。
やっとアルバニアに入国したもののタクシー乗り場もめちゃくちゃで、面倒だから歩こうということになり、海沿いに建てられたリゾートまで炎天下、35度の中10分かけて家族4人、スーツケースを引きずり向かいながら、どうしてギリシアで素敵なホテルのまま夏休みを終わらせなかったのか、子供達の計画に疑問も。
運転もめちゃくちゃで、ここでレンタカー借りて運転は大丈夫なのだろうか。
まあ、エジプトよりはいいかなとかそんなレベル。
10分歩いている間に、ロールスロイス、フェラーリ(一番新しいモデルの黒)、ランボルギーニのSUV等々、オランダでは見かけない高級車がたくさん並んでいたのが印象的でした。しかもそういった高級車はほとんどがイギリスのナンバープレート。
路面店にはヴェルサーチの偽物バスタオル、Tシャツがこれでもか!というほど売られていて、アルベニア人ってヴェルサーチ好きなんだなと。
舗装し直したばかりという印象の道を歩きながら、20年前のソウルを思い出したのでした。
当時の韓国はタクシーの運転手の月給が10万円以下だったと記憶してます。

レンタカーで巡ったのですが、道には色々な生き物が。
山羊、ロバ、牛、サルでは驚かないのですが、なんと馬が高速道路脇で草を食べていたのには驚きました。
極め付けは、大きな亀が道の真ん中に。
石と思って避けたら、亀でした。

観光でとても印象的だったのがブルーアイ

水深は50m以上であることは確認されたのだけれどもっと深いそう。とにかく引き込まれそうな青で本当に印象的だった。立ち入り禁止にも関わらず、マッチョなアルベニア男性が飛び込んでいて迷惑だった。なぜマッチョさを競っているかというと、ここは湧水なので水温がとても低いのです。写真に映らないで欲しいので迷惑だった。

旅行中面白かったのが、町中にガソリンスタンドが立っていて、日本のコンビニくらいの数みたいな印象。
個人経営らしく、名前も個性的でした。
アルバニアでも最後はビーチで過ごしたのですが、田舎のレストランと、ビーチのレストランとの値段の格差が10倍くらいで、高いのか安いのかよくわからない。
アルバニアでとても印象に残ったレストランはNYCに20年住んで、国が落ち着いて共和国になったのを機に帰国してレストランを開いたというオーナーのお店。
本当に美味しかった。アメリカだと毎晩色々な人に会えたのに、ここはいつも同じ人でつまらないと言ってました。もう少し居てくださいとお酒を何倍も(家族全員分)注いでくれていろんな話をしました。子供達にとっても良い経験だったと思う。
アルバニアでもアジア人はほぼ皆無だったので、どこから来たかとよく声をかけられ、日本と答えると、ジャパン、グッド。ベストカー、トヨタベストなどと言ってくれたのが素直に嬉しい。
アルベニアの山奥で、コマツの古い古い中古の日本製の重機が活躍していました。その隣にはいすゞのトラック、これも古い中古、アルベニアに到着するまでに色々な国で活躍していたのが偲ばれる。
私も日本から来たのよ、と思わず声をかけたくらい。
印象深い出来事の多かったアルベニアでした。

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