我が家は2匹スタンダードプードルを飼っていて、オランダでは珍しいこともあり散歩の最中によく声をかけられます。

駐在中に不妊治療を止めて黒いラブラドール犬を飼ったのが我が家へ最初に来た犬。子供がいなかったので長男のような存在でした。
シドニー生まれで、駐在の国を転々と一緒に引越し、オランダへ戻ってきた後も健康で17歳まで生きてくれました。
最後の数年は目も、耳も悪くなってきて、ラブラドール犬としては年老いた14歳の時、犬がいない生活なんて考えられないともう1匹飼うことに。
ただ、この時点ですでに足腰が弱っており、立ち上がるのに私の手助けが必要に。でも37キロ。私の腰が痛くて大変だったので、2匹目は小さな軽い犬、年をとっても介護が楽な犬と思っていました。
海外出張が多く家に不在がちな夫がこれに大反対。
小さい犬は絶対嫌だというのです。でも私は重い犬は無理。
そこで思いついたのが、小さくないけれど重くないプードル!
ここでまた夫がプードルなんて恥ずかしくて絶対嫌と言ったのですが、私は結構自分のこのアイディアが気に入って、ブリーダーを探し始めました。
今でこそ、少しポピュラーになって来ましたが、10年以上前のオランダではスタンダードプードルってほぼ見かけず、黒いスタンダードプードルのブリーダーは一軒のみ。
車で2時間近くかけてブリーダーさんに約束をして見に行ったら可愛いのなんのって。ラブラドールでは考えられないのですが、みんなソファーに行儀よく座っているのが新鮮。
しかも毛が抜けないので床が綺麗。アレルギー体質の人もプードルなら大丈夫。
半年後に生まれる予定ということで即予約を入れました。

名前は血統書の関係でDから始まる名前を選ばなくてはならなかったのですが、ダイアナ、ドンナ、ドナ、ダリア色々と考えていたら当時5歳だった娘が、「ダイアモンドにすればぴったりよ❤️」と。
プードルの名前がダイアモンドなんて!人前で恥ずかしくて呼べないよ、ということになり、そこからディディとなりました。
犬の購入は引取りの際現金でと言われていたので現金を持って言ったのですが、当時13歳だった息子が、犬売ってあんなに簡単にお金もらえるっていいねと言ったのが素直で可笑しかったです。今でもふざけて夢の職業はプードルブリーダーと言ってます。
我が家は黒いプードルということで一軒しか見つからなかったブリーダーさんだったのですが、世界チャンピオンを何匹も輩出している業界では有名なブリーダーさんだったらしく、世界中から買いに来ていたのを知ったのはその後のfacebookのグループの投稿から。世の中には色々な犬の大会があるらしく、ヨーロッパで今年生まれた最も美しい犬大賞、20キロくらいで一番エレガントな犬賞、賢い犬賞、、、等々。大会に入賞したオーナーさんがたくさん投稿してました。
ディディちゃんももれなく美しいプードルに育っていき、1歳をすぎた頃から子供達が、「ディディーウインキー」呼ぶようになりそれからふざけてマダムディディとかディディウインキー様とか呼んでます。

プードルは知能が高く、パピートレーニングへ参加した時、トレーナーの女性が言っている指示が、オーナーにも犬にも理解不明なことがありました。その時唯一理解できていたのがディディちゃん。この時、私も夫もトレーナーの言っている意味が分からなかったのに。
参加しているオーナーさん達が、「このトレーナー何言ってるの」という表情だったのを見てトレーナーが「プードルだけが理解できてますね。流石に賢い犬です。」と勝ち誇ったように言ったのを覚えています。笑
賢いと面倒なこともあり、人間の病気であるアジソン病に罹ってます。ストレスに対処できず、ストレスホルモンが止まってしまう病気。アジソン病プードルを英語で検索すると病気にかかる原因のトップがオーナー夫妻の夫婦喧嘩とでていて、私が原因だったと心を痛めています。
ディディはこれにかかってしまい、3度ほど死にかけているのですが3度目はアジソン病クライシスに加えて獣医の無知が原因の処方箋ミスということで大変でした。たまたまその動物病院で受付をしていた女性が、近所の女性がスタンダードプードルの仔犬を買い手を探しているので紹介したいと言われ、新たに加わったのがハナちゃん。
見に行った時はまだ2週間だったのですが、ハナちゃんはずっと私の隣に来ていたので、ハナちゃんを選びました。
こだわりでプードルの色違いを2匹飼っていると思われることが多いのですが、そんなわけでハナちゃんの色は選んだわけではないです。
ハナちゃんはディディとは全く違って、さすが決闘書なしというワイルドな女の子です。時々ハナと言う名前より柔道のアントン(オランダ人で初めてオリンピックの柔道金メダル)の方が似合っているかもと思うくらいです。
ディディが一口づつ上品に餌を食べるのに対し、ハナちゃんはラブラドール並みにすごい勢いでついでに溢して食べます。犬も個性がありますよね。本当に面白い。
そんなで、犬がプードルな理由について書いてみました。

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